★北海道の洞窟(フゴッペ洞窟、手宮洞窟、マッカウス洞窟)
洞窟は神社群中心の特性を持つ(周辺の神社から引いた直角線の収斂点になっている)ことが多く、古代人が聖地として利用してきたことは紛れもない事実です。特に岩手県にある多くの鍾乳洞の位置は、周辺の神社の位置と明確な幾何学的配置を作り、神社の分布について論じるには、洞窟の位置を抜きにして語ることはできません。この一部については、掲示板や大湯環状列石の干字状パターンの項で簡単な説明をしてきただけでした。ところが、北海道の神社の説明をしているうちに、北海道の洞窟の位置はこれまでの洞窟の位置とは異る特性を持っていることがわかってきました。この特性は神社の発祥だけではなく、日本人の発祥にも関わる大きな問題を含んでいることがわかってきました。これまで、洞窟と神社の位置との関係は他の項でも断片的に説明してきましたが、ここでは別に北海道の洞窟についての項を設けてその驚く特性の意味を説明することにしました。
北海道には多くの海蝕洞窟がありますが、その中でフゴッペ洞窟、手宮洞窟、マッカウス洞窟などがあります。特に、フゴッペ洞窟と手宮洞窟は日本では他に例のない壁画が存在していることで良く知られています。もちろん、この二つの洞窟も神社群中心の特性を持っていますが、他に特記すべき驚く特性を持っていることがわかってきました。また、マッカウス洞窟の位置も例に漏れず、神社群中心の特性を持っていますが、先の二つの洞窟とは異なる特性を持っていることがわかってきました。
注;不落の洞窟の位置は、今のところ何の規則も見つかっていません。
特に、マッカウス洞窟から伸びる直角線から、全く手がかりのなかった荒覇吐神社について、わずかですがヒントが得られました。さらに、石塔山荒覇吐神社がやはり重要な聖地であったことも説明することができるようになったので、これまで石塔山荒覇吐神社を軽視したり軽蔑してきた偽書派(東日流三郡誌、または和田家文書を偽書と主張してきた人達)にとっては、とても都合の悪い結果となっています。
2017.5.1 記
★大湯環状列石の干字状パターンとフゴッペ洞窟の驚く幾何学的関係
大湯環状列石の干字状パターンについては「★石塔山荒覇吐神社の位置が聖地であった証拠」で現在説明の最中です。大湯環 状列石は縄文時代に作られたことは良く知られています。一方、フゴッペ洞窟は続縄文時代の土器が検出されていることから、大湯環状列石よりも後に続く続縄文時代の遺跡であることになっています。しかし、HSCPで見ると、フゴッペ洞窟とその周辺の神社の位置から、大湯環状列石の干字状パターンと明確な幾何学的な相関があり、フゴッペ洞窟は縄文時代に聖地として利用されていたことが明確になりました。
これも、これまであった考古学の常識を崩すものであり、疑念を持たれる人も多いことを危惧し、ここで詳しく説明をします。大湯環状列石は図S50と図S51で示すように、干字状パターンの二段目にそれぞれ万座環状列石と野中堂環状列石があります。ここではまず万座環状列石を二段目の中心とした干字状パターンで上段の中心が南町神社となっているT字状部分から説明をします。
注;(図S50、図S51とはポイント番号が変更になっています)
図訂正 幌前神社->苫前神社 2018/1/2
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内角の計算は 国土地理院の距離と方位角の計算による(100kmを越える線は補正内角、フゴッペ洞窟の位置などを訂正2017.7.9) 南町神社の緯度・経度の間違いを訂正 2018/1/2 ④野付神社の住所と位置を訂正2020.3.2 |
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図C1 フゴッペ洞窟から大湯環状列石(万座)干字状パターン(上段中心、③南町神社、赤色)の中心③と端点①、④に到着する直角線(青色) |
図C1は、大湯環状列石の万座を干字状パターンの二段目とした、一段目の上段T字状パターンを赤色線で示しています。そのパターンは左端を①苫前神社、中心は③南町神社として、右端を④野付神社がありますが、このそれぞれの端点①、③、④にフゴッペ洞窟から到着する直角線を示したものです。すなわち、フゴッペ洞窟⑰から⑳幌成神社と㉓赤川神社を経由して左端の①苫前神社へ直角線が到着しています。同様にして⑧男山神社と㉔幌内神社を経由して中心点③南町神社へ、⑱清川不詳神社と⑲神崎不詳神社を経由して④野付神社に到着しています。このように、フゴッペ洞窟⑰からそれぞれ二本の直角線が干字状パターンの端点①右端、③中心、④左端へと到着しているのです。
さらに、駄目押しをするように、経由点である⑱清川不詳神社へはフゴッペ洞窟から㉒滝里不詳神社経由して89.81度の正確な直角線が到着しています。同様にして経由点⑲神崎不詳神社にはフゴッペ洞窟から㉑山辺神社を経由した直角線が90.12゜の高い直角精度で到着しています。また、③南町神社へ直角線が到着するときの経由点⑧男山八幡神社にはフゴッペ洞窟から㉖軽舞不詳神社を経由した直角線が到着しています。このような特異な事象は決して偶然に起きないことは、確率で説明するまでもなく、良くわかるでしょう。
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内角の計算は 国土地理院の距離と方位角の計算による(100kmを越える線は補正内角、)④野付神社の住所を訂正2020.3.2 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
図C2 南町神社(大湯環状列石・万座の上段)の干字状パターン上段のピギーバック(PGB)点(桃色線) |
ここまでは、フゴッペ洞窟から出た直角線が干字状パターンの上段の端点に到着する様子を説明しましたが、今度はフゴッペ洞窟から干字状パターンの上段の線分にあるピギーバック点に直角線が到着する様子を見てみます。まず図C2で、干字状パターン上段左側の線分①-③には⑤了善寺があります。また上段右側の線分③-④に対しては⑥~⑯まで11個ものピギーバック点があります。このようなピギーバック点が多くあることそのものが、偶然では滅多に起きない事象ですが、そのピギーバック点の位置そのものにも意味のあることが次に明らかになります。
注;⑤了善寺については図S57と 図S58 (了善寺は⑬となっています)で説明しています。
図C3
内角の計算は 国土地理院の距離と方位角の計算による(100kmを越える線は補正内角)PGB⑤~⑯は図C2を参照 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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図C3 フゴッベ洞窟からT字状パターンの線分①-③、③-④に対するPGB点⑤~⑯に直角線(青色)が到着する |
図C3は⑰フゴッペ洞窟から神社㉗、㉘、㉙を経由してピギーバック点である⑤了善寺には三本の直角線が到着しています。この事象だけを見ても偶然では決して起きないような極めて特異な事象です。同様にして、フゴッベ洞窟から㉚と㉛を経由して⑦へと直角線が到達しています。以下は同様に、図C3で示したように青色の経由点を通り桃色の到達点に到着しています。
到達点であるピギーバック点㉗、⑥には複数の直角線が到達しています。同様にして㉘~㊶のピギーバック点へも複数の到達線がありますが、図が複雑になるので、この図では省略しています。
このような特異な事象が偶然に起きることが決してないことは確率を論ずるまでもなく、理解してもらえるでしょう。驚くことはこれだけではありません。まだ信じられないような驚く事象が続きます。
もし、これまでの常識になっていたように、神社が信仰の拠り所として開拓者によって勝手な位置に建てられていたとしたら、当然その分布はランダムとなり、そのような正確で規則的な配列になることは絶対にありません。
2017.5.18 記を2017.5.25日 図の変更、
2017.5.9 フゴッペ洞窟の位置を変更、図C1における内角の計算結果を訂正
フゴッペ洞窟から図C3の⑤から⑯に到達する直角線は更に増えることがわかりました。ここではその線が多くなり過ぎてたので、到着点別に分けてその線を表示することに変更しました。
この作業の途中で、北海道美瑛町字二股にある二股不詳神社にも神社群中心があることがわかりました。この点は図C2において、①苫前神社-③南町神社の線分に対するピギーバック点とするとその内角が88.86度のピギーバック点となる点です。これまで、90度±1度を越える内角に対しては誤差が大きいとして、除外していましたがこれからは±1.5度以内のものも含めて検討して見ることにしました。(この誤差の許容値に関しては、後にもう一度議論をすることにしています)
さて、ここで二股不詳神社の位置をビギーバック点に加え、早速その点とフゴッペ洞窟との関係を見てみました。ここでは図C4で示したように⑰フゴッペ洞窟から二股神社に対して6本の直角線を引くことができます。
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内角の計算は 国土地理院の距離と方位角の計算による(100kmを越える線は補正内角) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
図C4 フゴッベ洞窟からT字状パターン図C3の線分①-③のピギーバック点二股不詳神社へ到着する直角線 |
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内角の計算は 国土地理院の距離と方位角の計算による(100kmを越える線は補正内角) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
図C5 フゴッベ洞窟からT字状パターン図C3の線分①-③のピギーバック点⑤了善寺へ到着する直角線 |
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内角の計算は 国土地理院の距離と方位角の計算による(100kmを越える線は補正内角) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
図C6 フゴッベ洞窟からT字状パターン図C3の線分②-③のピギーバック点⑤五稜神社へ到着する直角線 |
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内角の計算は 国土地理院の距離と方位角の計算による(100kmを越える線は補正内角) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
図C7 フゴッベ洞窟からT字状パターン図C3の線分③-④のピギーバック点⑦上富良野不詳神社へ到着する直角線 |
2017.7.11記
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内角の計算は 国土地理院の距離と方位角の計算による(100kmを越える線は補正内角) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
図C8 フゴッベ洞窟からT字状パターン図C3の線分③-④のピギーバック点⑧男山神社へ到着する直角線 |
2017.7.12記
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内角の計算は 国土地理院の距離と方位角の計算による(100kmを越える線は補正内角) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
図C9 フゴッベ洞窟からT字状パターン図C3の線分③-④のピギーバック点⑨北落合神社へ到着する直角線 |
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内角の計算は 国土地理院の距離と方位角の計算による(100kmを越える線は補正内角) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
図C10 フゴッベ洞窟からT字状パターン図C3の線分③-④のピギーバック点⑩芽室太神社へ到着する直角線 |
2017.7.14記
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内角の計算は 国土地理院の距離と方位角の計算による(100kmを越える線は補正内角) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
図C11 フゴッベ洞窟からT字状パターン図C3の線分③-④のピギーバック点⑪日新神社へ到着する直角線 |
2017.7.15記
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反論は大歓迎です。HSCPを理論的に否定された最初の方には500万円の礼金を用意してあります。HSCPではなく、単に古富士線の存在を理論的に否定された方も礼金500万円を差し上げることにしました。対象とする地域を日本全体ではなく、北海道だけに限定してもかまいません。遠慮なく連絡をお願いいたします。反論は個人ではなく、大学や研究所、出版社などの団体でもかまいません。