神社の位置には以前から興味がありました。渡辺豊和、栗本慎一郎は、縄文時代に日本全国に夏至冬至の日の出、日没の太陽光の方向を基準とした、格子状のネットワークが設定され、この線上に重要な宗教施設が位置すると主張しています。また、宮元健次は、「神社の系譜」にて、東西線、および夏至冬至の日の出、日没の太陽光の方向の線上に全国の重要な神社が位置すると述べています。今回の神社の位置についての研究は、上記とはまた、別のアプローチの方法で、類似の、神社の位置についての規則性についての結論に達しており、総合的に、神社の位置の持つ深い意味に真実があるとおもわせます。「神社の位置は文化遺産」という記述に共感します。
ここでは大田樣に対するご返事も一緒に書かせていただきます。「神社の系譜」も手に入りました。残念ながら、この本も期待したパターンと実際の誤差が書かれていません。したがって読者はこの本を読んだだけでは、それが正しいかどうかは判断できないようになっています。それぞれの著書に書かれているポイントを実際の地図に入れてみるとわかりますが、そのほとんどは私が期待したような精度から大きく乖離しています。書かれているポイントが一点ではなく、複数になってしまって、そのどちらを指しているのか判らないものもありました。私が何度も主張しているように、期待したパターンから1度を超える線のほとんどは意味を持たないと考えています。古代人が方向を決める能力は驚くほど高かったのです。また、引かれた線が期待した誤差の中にあったとしても、その線が単純な「点」から「点」だけの線でその線が確かな構造の中にあったり、一貫性を持った規則の中にあったりしないと、その線が偶然であるかどうかを判断することは難しいのです。私が天体に関係したことを自信を持って書けない理由もそこにあります。それぞれの著書に書かれている件に対して具体的に説明すればもっと良くわかるご返事になると考えていますが、著者のお立場を考え、このあたりで遠慮させていただきます。
> それぞれの著書に書かれているポイントを実際の地図に入れてみるとわかりますが、そのほとんどは私が期待したような精度から大きく乖離しています。「期待したような精度」と先に書きましたが、それを具体的に示す図を追加いたしました。(「神社配列規則から得られた成果の一部」に追加)古代人はこの図で示す二等辺三角形のように、その辺の距離(測地線長)の誤差は1%を超えることがありません、(実力は±0.3%)このように正確に測量できた古代人がご指摘された著書にあるような、いい加減な誤差で神社などの位置を決めることは決してないと考えてます。
> 渡辺豊和、栗本慎一郎は、縄文時代に日本全国に夏至冬至の日の出、日没の太陽光の方向を基準とした、格子状のネットワークが設定され、この線上に重要な宗教施設が位置すると主張しています。> また、宮元健次は、「神社の系譜」にて、東西線、および夏至冬至の日の出、日没の太陽光の方向の線上に全国の重要な神社が位置すると述べています。 ご購読ありがとうございました。また私の意見にご賛同いただき感謝しております。ご指摘の書籍は図書館でも見つからず確かな意見をお返しすることができません。 私の研究に対して天体との関係はどうかと度々質問を受けることがあります。その答えはまだなんとも言えないと答えています。残念なことに、何本かの該当しそうな線があったとしても、それが偶然ではないとする確信がまだ得られていないからです。 その点で考えると、HSCPを基本にして作られる古富士線と野迫川線は数百本もの共通な収斂線を持つので、絶対に間違いないと言い切れるのです。 私の発見した法則の特徴はこれまでの単なる「点」から「点」に結んだ単純な線だけではなく。それらの線が確かな構造の中に組み込まれていることにあります。確率論から見てその信頼性は桁違いに高くなるのです。 例えば、ページの都合で書くことができませんでしたが、伊良湖岬にある八桂社の位置は古富士線を含んだ構造から見るとさらに驚嘆する事実が隠されています。