タイトル | : 古代人が可視距離を超えて正確な方位を得た証拠 |
記事No | : 354 |
投稿日 | : 2022/01/22(Sat) 07:20 |
投稿者 | : 管理人 |
No.353では富賀神社と若宮神社、大野原島(三本嶽)の直角線につ いて書きました。しかし、ここでは若宮神社と大野原島の距離が9.3km の可視距離なので、古代人がそのようなことができても不思議では ないと考えた人も多いでしょう。
それでは次の例を示します。富賀神社を出発し、火戸寄神社(東 京都三宅村阿古)を経由して木葉神社(和歌山県東牟婁郡串本町田 原551)に到着する線の直角線の角度が90.093度の極めて正確な 直角であることです。
木葉神社 和歌山県東牟婁郡串本町田原551 火戸寄神社 東京都三宅村阿古 富賀神社 東京都三宅村阿古
の内角は90.093度
この事実に対して、皆さんはどのように考えるでしょうか?
@古代人がそんな能力がある訳はない、偶然の一致である。 A紀伊半島は神社が多いのでその中から選べは不思議ではない。
などと考えるのが普通でしょう。
しかし、想像に反し、木葉神社は熊野灘に最も近い特異的な位置にあ る神社です。この神社配列が偶然に起きたことは考えにくい位置にあ ります。さらに決定的なことは、後に説明するように、木葉神社が神 社が神社群中心(周辺から引いた直角線の収斂点)であることです。
このようなことが偶然に起きることはめったにありません。残念な ことに、木葉神社は文明3年(1471年)、社殿が火災になって殆どの 記録を焼失したので由緒を知ることができなくなりました。 ちなみに、先の神社群中心に収斂する直角線には下記のように内宮 からの線もあります。
皇大神宮(内宮) 三重県伊勢市宇治館町 御霊神社 奈良県五條市南阿田町1 木葉神社 和歌山県東牟婁郡串本町田原551 の内角は90.048度
皇大神宮(内宮) 三重県伊勢市宇治館町 珂夫賀神社 三重県志摩市阿児町甲賀2034−1 木葉神社 和歌山県東牟婁郡串本町田原551 の内角は89.959度
皇大神宮(内宮) 三重県伊勢市宇治館町 城田神社 三重県伊勢市上地町1832−1 木葉神社 和歌山県東牟婁郡串本町田原551 の内角は90.124度
皇大神宮(内宮) 三重県伊勢市宇治館町 宝塚1号墳 三重県松阪市光町10 木葉神社 和歌山県東牟婁郡串本町田原551 の内角は89.720度 22/2/2 訂正
注;皇大神宮(内宮)の位置は7世紀の位置
この神社配列が927年以前に決められたことは間違いないでしょう。 その方法はわかりませんが、古代に遠方の方位を正確に知ることができ た確かな証拠と考えています。 さらに、内宮の位置については、常識からは想像できない驚く事実があ ります。それは、後に説明します。
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