タイトル | : 破砕銅鐸について |
記事No | : 325 |
投稿日 | : 2019/10/21(Mon) 15:53 |
投稿者 | : 管理人 |
銅鐸は謎が多く、特にその用途は大きな謎で、その決定的な説明は未 だにできていません。
埋蔵された銅鐸の中には、意図的に破砕された銅鐸が埋蔵されていて、 この理由もわかっていません
ところが、破砕された銅鐸の埋蔵位置をHSCPで見ると、通常の銅 鐸の埋蔵位置と同じようにHSCPの規則に合わせて極めて正確に配 置されていることがわかりました。
代表的な破砕銅鐸である、久田谷遺跡破砕銅鐸出土地を例にとると、
到着 久田谷遺跡破砕銅鐸出土地 (兵庫県豊岡市日高町久田谷タカボコ83) 突線5式 経由 兼基鳥坂遺跡 (岡山県岡山市 中区兼基) 扁平鈕式6区袈裟襷紋 出発 最上位経王大菩薩 (島根県出雲市十六島町) 補正内角 90.11 度 (偶然にこのような角度になる大雑把な確率は1/900) 到着 久田谷遺跡破砕銅鐸出土地 (兵庫県豊岡市日高町久田谷タカボコ83) 突線5式 経由 百枝月遺跡銅鐸出土地 (岡山県岡山市東区百枝月字西畑) 扁平紐式四区袈裟欅紋 出発 最上位経王大菩薩 (島根県出雲市十六島町) 補正内角 89.94 度 (偶然にこのような角度になる大雑把な確率は1/1700) 到着 中野生駒 (兵庫県神戸市東灘区本山北町五丁目) 扁平鈕式6区袈裟襷紋 経由 久田谷遺跡破砕銅鐸出土地 (兵庫県豊岡市日高町久田谷タカボコ83) 突線5式 出発 柚比遺跡群 安永田遺跡石製鋳型出土地 (岡山県美咲町西川上) 福田型 邪視紋銅鐸鋳型 補正内角 89.88 度 (偶然にこような角度になる大雑把な確率は1/830) 到着 中山荘園銅鐸出土地 (兵庫県宝塚市中山荘園4−15) 外縁付紐1式 経由 久田谷遺跡破砕銅鐸出土地 (兵庫県豊岡市日高町久田谷タカボコ83) 突線鈕5式 出発 大峰山銅矛出土地 (広島県尾道市久山田町) 中細形 b類 補正内角 89.99 度 (偶然にこのような角度になる大雑把な確率は1/10000) 到着 久田谷遺跡破砕銅鐸出土地 (兵庫県豊岡市日高町久田谷タカボコ83) 突線5式 経由 岩野辺遺跡破砕銅鐸出土地 (兵庫県宍粟市千種町岩野辺穴尾2387 ) 突線鈕式銅鐸(鈕の破片・現存19.6cm) 出発 仁徳天皇陵 (大阪府堺市堺区大仙町) 補正内角 90.18 度 (偶然にこのような角度になる大雑把な確率は1/550) 以上のように、極めて正確な直角精度で久田谷遺跡破砕銅鐸出土地に埋 められていたことになります。このように精密に決められた位置に埋め られているので、政治的な異変などがあって慌てて埋めたとする説は成 り立ちません。
それよりも、ここからわかる最大の事実は、紀元前の人たちがこのよう な精度で遠方の方向を知ることができた何よりの証拠になります。
神社の場合は、神社の数が桁違いに多いので、常識から抜けられない多 くの人たちはHSCPを懐疑的に見る場合がありましたが、銅鐸や銅剣 の埋蔵例は神社のような間違った考えをすることはできません。
古代人が遠方の方向を正確に決められたことは間違いないのです。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 追記
先の出雲を出発点とする2例では 、出発点が最上位経王大菩薩となっ ています。何度も書きますが、この時代にはまだ出雲大社は存在してい なかったと考えています。
最上位経王大菩薩は管理人が出雲で最初に位置が決まった神社である と以前から主張している神社です。
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