[リストへもどる]
一括表示
タイトルいつも楽しく拝見しています
記事No319
投稿日: 2019/09/22(Sun) 00:56
投稿者愛読しているおじさん
参照先https://www.jstage.jst.go.jp/article/afr/2017/46/2017_33/_pdf
はじめまして、こんにちは。
いつも楽しく拝見しています。

こういったデータに基づいた関係性というのは非常に貴重ですので、研究も大変かとお察しいたしますが、がんばってください。

さて、角度の微妙なズレに関してなんですが
設置時から長い年月を経ている関係で、その間の地震などでの地殻の動きがあって、少しズレを生じているのではないかと思いました。
参照URLを引いておきました。
古代からどの程度ずれたのか知る由もありませんが、補正できたとすると、ピタッと直角の可能性があり得るかもしれません。

また、北極星も古代からズレていることが解っていますので、そういったことも少し関連してるのかも?と思ったりしています。

さらに、四国がこういったものと深い関わりがある(=聖地として)らしいので、このあたりもすごく興味があります。

お体に気をつけて頑張ってください。

タイトルRe: いつも楽しく拝見しています
記事No320
投稿日: 2019/09/22(Sun) 11:07
投稿者管理人
> はじめまして、こんにちは。
> いつも楽しく拝見しています。

連絡ありがとうございます。

>
> さて、角度の微妙なズレに関してなんですが
> 設置時から長い年月を経ている関係で、その間の地震などでの地殻の動きがあって、少しズレを生じているのではないかと思いました。
> 参照URLを引いておきました。

研究を始めたころは、水平方向のずれが大きく、垂直方向のズレが
ほとんどない現象を地殻変動の影響と考えていました。

HPにはまだその間違いをそのまま残してあります。

しかし、その後これは地殻変動ではなく、地図の問題であることがわ
かりました。この問題は補正内角の考えによって完全に解決すること
ができました。

地殻変動の影響は確かにあるのですが、現在の精度ではそれを知るこ
とができないことがわかりました。

例えば、ラサ島(沖大東島)は、数cm/年動いていると言われていま
すが、これをHSCPで検出しようとしましたが、今のところそれもでき
ていません。


> 古代からどの程度ずれたのか知る由もありませんが、補正できたとすると、ピタッと直角の可能性があり得るかもしれません。

神社の位置は、改築で動いたりして明確ではありません。また、どの
ポイントを取るかによってもデータが異なる問題もあります。しか
し、銅鐸、銅剣、銅戈の埋蔵位置はその問題がありません。更に精度
を上げた評価が可能になりました。今後、もっと新しい発見があるか
も知れません。


>
> また、北極星も古代からズレていることが解っていますので、そういったことも少し関連してるのかも?と思ったりしています。

北極星は確かに時代と共にずれます。それは非常に大きく、とても
神社の位置を決める基準とはならなかったと考えています。

以下がそのシミュレーション結果です。古い時代ほど使い物になら
ないことを示しています。

長者ヶ平遺跡(新潟県佐渡市小木金田新田)から見た値です。
(時間は23時59分59秒の値です)

年度        方位(度)   高度(度)
2019 秋分 9月23日  180.521     38.349
2019 春分 3月21日  179.450     37.353

1000 秋分 9月17日  178.795   43.970
1000 春分 3月15日  180.600   31.664

元年 秋分 9月25日   174.947   48.997
元年 春分 3月23日   183.025   26.376

BC1000 秋分 10月9日  160.481   56.012
BC1000 春分 4月7日   190.454   17.455

文字の無い頃の古代人は恒星同士の相対位置を詳しく知っていたので
す。文字が使われた頃、そのすばらしい能力は失われたと考えていま
す。

恒星の相対位置は地球の公転による視差の問題を解決します。もち
ろん歳差の問題もほとんど誤差にはなりません。


> さらに、四国がこういったものと深い関わりがある(=聖地として)らしいので、このあたりもすごく興味があります。

HSCPで見る限り、今のところ四国が特別だとする例はありませ
ん。剣山付近は大いに興味があるのですが、今の所はまだ残念な結果
です。

>
> お体に気をつけて頑張ってください。

ありがとうございます。