さて、いよいよNo262に書いた赤村にある鍵穴形の丘陵の位置について書き ます。この丘陵を前方後円墳として、北側の後円部に相当する部分の中心 位置を見ると
北緯 33度38分27秒73 130度51分41秒87 となります。
10進の緯度,経度で表すと 33.641035,130.861630です。 この位置を赤村後円中心と名付けると次のように驚く特性があります。
@ 出発 古富士ポイント 静岡県御殿場市 経由 赤村後円中心 福岡県赤村大字内田 到着 鵜戸神宮 宮崎県日南市大字宮浦3232 補正内角 90.00゜
A 出発 古富士ポイント 静岡県御殿場市 経由 赤村後円中心 福岡県赤村大字内田 到着 正一位稲荷大明神 福岡県北九州市若松区百合野町3-1 補正内角 90.02゜
言い換えると。 正一位稲荷大明神−赤村後円中心−鵜戸神宮の線分 に対して、赤村後円中心から古富士ポイントに引いたT字状パターンを 形成し、T字状パターンの交点から古富士ポイントに引いた補正内角が 90.02゜(正一位稲荷大明神側)90.00゜(鵜戸神宮側)であることを意 味しています。
ここで、正一位稲荷大明神から鵜戸神宮に線を引くと(電子国土のタイ ル上で)その線は赤村後円中心のほぼ真上を通り、そのずれは約8mで す。角度のずれが0.02゜としてもこのような精度の直角線が偶然にして 起きる大雑把な確率は1/5,000です。
要するに、このようなT字状パターンが偶然にして起きる確率は非常に 低いことになります。
と、言うことは赤村後円中心の位置は正一位稲荷大明神、鵜戸神宮、古 富士ポイントの位置によって計画的に配列されていたことになります。
No262でも説明したように、かつて新婚旅行のメッカでもあった鵜戸 神宮の位置は、赤村後円中心の位置を示す重要なポイントであったこと になります。鵜戸神宮は海蝕による特異な自然地形の位置にあります。
自然地形による鍵穴形墳丘のピークが偶然にこのように整然と配列され る可能性は非常に低く赤村後円中心の位置は意図的に、積み上げたか、 自然地形を配列に合うように整形した古墳である可能性が非常に高いこ とになります。
注;正一位稲荷大明神(福岡県北九州市若松区百合野町3-1)は地理院 地図には神社マークがありません。(参照先にその位置があります)
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