> 北海道にはいくつの神社があるでしょうか?、明治期に政府から出された禁令を知っていますか?
大抵の人の答えは50社〜100社くらいと答えます。しかし、正解は1000社以上です。国土地理院の地図に表示されている神社の数だけでも1050社もあるのです。北海道の神社に関する常識はこのように、実際とは大きく乖離しています。
また、北海道の神社が明治期に決まったと考えている人たちは、谷川健一氏の書かれた「日本の神々12」を頭から信じて疑いません。そこには「開拓時に木の根の位置を神社(根株神社)にした」ことが強調して書かれているので、大抵の人は北海道にある神社の位置がすべてそのようにして決まったと錯覚してしまうのです。
一方、「日本の神々12」には明治政府が「怪しい迷信に惑わされて小祠を信仰することを禁ずる」令を出したとも書いてあります。この意味を裏返せば、明治期には、すでに由緒不明な小祠がたくさんあったことも語っているのです。
不思議なことに、民族学者である谷川氏は古来からあった伝承をすべて切り捨てて「日本の神々12」に北海道の神社を書いていたのです。
その証拠は、北海道の神社のほとんどがHSCPの法則にあてはまる配置になっていることからもわかります。その代表例が礼文島の神社配置です。しかも、ScienceNo1に書いてあるように、ここにある神社群中心「知床稲荷神社」の位置がキウス環状土籬を神社群中心とする古富士の位置を決めているのです。
また、縄文遺跡であるストーンサークルの位置も周囲の神社と強い幾何学的な相関を持っています。これは現在知られている北海道の歴史からは考えられないことですが、神社の起源を語るには決して見逃すことのできない事実です。
もし、北海道の神社が谷川氏の主張する「根株神社」のような起源を持つ神社の多くで構成されているとしたらこのような事は決して起きません。
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