恐山について
恐山は貞観4年に慈覚大師によって開かれたとされています。もしこれが 正しいとすると、三内丸山遺跡の位置が決められた頃は、まだ意識されて いなかった場所であったと考えられます。
しかし、このポイントも三内丸山遺跡の木柱の位置が基本となって決め られていることがわかりました。
恐山は、多くの外輪山で形成されていて、その中で剣の山、地蔵山、鶏頭 山の山頂がほぼ同一直線状に並んでいることが良く知られています。
さて、ここで神社群中心になる山頂位置がないかを探索した結果、鶏頭山 の山頂位置が神社群中心の位置にあることがわかりました。
この山頂から、先の三山が直列になった線の延長線上に位置する南西側端 点は
舞戸八幡宮(青森県西津軽郡鰺ヶ沢町舞戸町上富田148)となります。
ここでは、鶏頭山-舞戸八幡宮のPGB(ピギーバック)として大石神社(青森県 弘前市 大字大森字勝山289-1)、竹森稲荷神社(青森県野辺地町字古明前)な どがあります。
一方、鶏頭山の頂上から先の三山を結んだ北東側端点は
協和神社(北海道河西郡中札内村協和東二線)
になります。
ここでは、鶏頭山-協和神社のPGB(ピギーバック)として
久保内神社( 北海道有珠郡壮瞥町久保内112)、二ツ山朝日神社(北海道茅 部郡森町砂原東4)などがあります。
また、鶏頭山の頂上からは三山を結んだ線と直角になる北西方向の端点 は
小鶉神社(北海道檜山郡厚沢部町相生)となっていて、
ここでは、鶏頭山-小鶉神社のPGBとして
稲荷神社 ( 北海道檜山郡上ノ国町宮越117)、吉岡八幡神社( 北海道松前 郡福島町吉岡22)などがあります。
以上に上げた端点やPGB点は三内丸山遺跡を起点とする、HSCP線が作 るHSCP線の収斂点と共用され、構造化されたHSCP線を作ります。
この事実から、剣の山、地蔵山、鶏頭山は、三内丸山遺跡の位置が決まっ たときから、すでに重要なポイントとして認識されていたことになります。
先に述べた、北東側端点である協和神社は北海道河西郡中札内村にあり、 ここから鶏頭山方向を望んでも、ベデガリ岳とルベツネ山が眼前に迫り、 本土どころか、海すら見えません。にもかかわらず、鶏頭山の方向を正確 に知ることができた、驚く事実がここにあります。
これは、ほんの一例でしかありません。以後に説明する構造化されたH SCP線から古代人が本土と北海道の間に切れ目なくHSCP線が繋が るように神社を配置した事実が次々と明らかになって行きます。
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